7.ベストコストづくりを考える
7-7 固有の間接費を回収する経済計算
● 間接費らしきコスト
図表7-7ワーク・シート(’15.06.18掲載)最後の固有の間接費には、若干の説明を加える必要があります。
一般に『製造間接費』でも『販売費』や『一般管理費』などの間接費は、全社もしくは事業部に『共通の固定費』として把握され、各商品に『生産数量』や個別の『直接原価額』または『販売価格の算定係数』などの形式で配布されます。
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7-7 固有の間接費を回収する経済計算
● 間接費らしきコスト
図表7-7ワーク・シート(’15.06.18掲載)最後の固有の間接費には、若干の説明を加える必要があります。
一般に『製造間接費』でも『販売費』や『一般管理費』などの間接費は、全社もしくは事業部に『共通の固定費』として把握され、各商品に『生産数量』や個別の『直接原価額』または『販売価格の算定係数』などの形式で配布されます。
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7-6 ワーク・シートの記入例
● コストレビュー用のツール
新製品開発の都度、実施しなければならないコストレビューすなわちCRには、予め書き込み可能なワーク・シートがあると、評価業務が効率的に運べます。つまり図表7-7のような、統一書式を制定しておくわけです。
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7-5 コストレビューの進め方
● コスト構想というスタート点
最初に樹立したコスト構想は、ベストコストつくり込みの単なるスタート点に過ぎません。コストに関係する新しい知識やアイデアは、各種の実験などを経てより深められます。
開発・設計のステップが進み、やがて試作品が完成することによって『紙上の構想』が品質もコストも、より具体的な『新製品の姿』をみせてきます。
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7-4 開発・設計過程の節目CRとVA・VE
● コスト形成は誰がする
技術者は開発・設計の初期において、新商品が狙いとする形状や機能・性能を形成するために、夢中になって品質設計をしています。特に、自社の『未経験分野』での新製品開発は『海のもの』とも『山のもの』とも知れない対象へのアプローチが続きます。
必然的に、新商品企画で『狙った性能』を生みだすのが精一杯の状態で、コストは『その結果』になっていくでしょう。が、コストが開発・設計の結果だけで決まったのでは、生産・販売段階に到ってみんなも困るし、会社も損します。 続きを見る >
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7-2 目標コストの設定と新製品企画
● プロダクトアウトからマーケットインへ
ベストコストの追求手順としては、これから開発する新製品が「いくらなら買ってもらえるか」と、マーケットイン的に考えるのが順当です。が、その王道に逆行するようですが、開発企画の段階では「いくらで売れなければならないか」という『造り手』や『売り手』側に立って、プロダクトアウト的な視点から始めるべきです。なぜなら開発に取り掛かる前では、品質形成に必要なコストの『計数的な根拠』が掴めないからです。
ですから最初は、自社内で『把握しうる数値』を根拠にした『仮設の販売価格』を設定してみます。その仮設売価と、開発対象と類似品の市場実勢価格とを照合しながら、狙うべき目標コストの水準を探っていくことになります。つまりプロダクトアウトから始まっても、最終的な販売段階ではマーケットインに帰すというわけです。