『おわり』に代えて
約4年間に亘ってご愛読いただいたこのコラムは、第51回をもって連載を終了しましたが長すぎて、本文の右欄にある月別アーカイブだけでは、個々の掲載内容が検索できなくなりました。今回は、掲載日とは逆順に『章』と『節』の目次と『掲載年月日』を掲載し、月別アーカイブから章・節の掲載年月日をクリックしていただければ、ご関心の項目が見つかるようにしました。これを以て、ご愛読の御礼とさせていただきます。
『おわり』に代えて
約4年間に亘ってご愛読いただいたこのコラムは、第51回をもって連載を終了しましたが長すぎて、本文の右欄にある月別アーカイブだけでは、個々の掲載内容が検索できなくなりました。今回は、掲載日とは逆順に『章』と『節』の目次と『掲載年月日』を掲載し、月別アーカイブから章・節の掲載年月日をクリックしていただければ、ご関心の項目が見つかるようにしました。これを以て、ご愛読の御礼とさせていただきます。
7.ベストコストづくりを考える
7-10 コスト・コーディネーターの役割
● 社内の仕事も三権分離
コストデザイン過程を順調に進めるには、それなりの仕掛けが必要です。その第一は、関連する規程の制定やコストレビューのための諸々の『書式を制定』することです。第二にはそれらの仕組みが、現業者の間に『制度として定着』することです。
これを逆にいえば「仕掛けを終わり」「仕組みを整備して実行する」ことによってこの制度が完全に導入されたといえるのです。かといって『CR実施規程』だとか『CR運営要領』『コスト評価基準』『目標原価設定ガイドライン』等々の社内法規の整備が、コストデザイン過程が『進行できる保証』にはなりません。
続きを見る >
7.ベストコストづくりを考える
7-9 コストレビューは開発効率の阻害要因か
● 開発者のブーイング
ベストコスト追求の一環としてコストデザイン構想を固め、その実施手順書を関係者に示したとき、現業の開発・設計部門から「CR(コストレビュー)みたいなことをしていたら、新商品の開発期間がますます長くなる」というブーイングを耳にしました。
たしかに近時は、どんなケースでも開発期間が『伸びる傾向』にあり、かつ開発スケジュールが『遅れる』ことがしばしばです。この傾向は、どこの会社のどんな開発業務にも共通していえます。
続きを見る >
7.ベストコストづくりを考える
7-8 コストレビューの進め方
● レビューに用いるツール
CRすなわちコストレビューは、図表7-6(’15.05.28掲載)に示したように、最少でも新製品開発の三段階に分けて行います。レビューに用いるツールいわば『道具立て』は、前の図表7-7(’15.06.18掲載)に示した『コストレビュー・シート』と、これから説明する『チェック・シート』の両立てです。
レビュー・シートの方は一種類ですが、この履歴欄には「どの段階のCRであるか」にレ印を入れれば3通りに使えます。つまりCRの3段階で同じシートを用いることによって、レビュー対象の『目標原価』や『見積原価』『原価差異』が、CR段階別の過程を比較できることになります。
続きを見る >
7.ベストコストづくりを考える
7-7 固有の間接費を回収する経済計算
● 間接費らしきコスト
図表7-7ワーク・シート(’15.06.18掲載)最後の固有の間接費には、若干の説明を加える必要があります。
一般に『製造間接費』でも『販売費』や『一般管理費』などの間接費は、全社もしくは事業部に『共通の固定費』として把握され、各商品に『生産数量』や個別の『直接原価額』または『販売価格の算定係数』などの形式で配布されます。
続きを見る >