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カテゴリー:成功する企業はベストコストをつくり込む

成功する企業はベストコストをつくり込む(7)

1.コストは人によってつくられる

1-7 直・間と固・変に横たわるコスト矛盾

● サービスにはタイム・イズ・マネーのコスト
 サービスという無形物の生産には、サービスそのものに『直接変換』される物財の比率が小さいため、投入される経済価値の大部分は用役になります。

 サービスは人が創りだす経済価値ですから、ホテルで使う『タオルや石鹸』『料理の材料』のようなサービス産出に要する物品よりも、腕のいい『コックさんの人件費』のコスト比率が圧倒的に大きいわけです。
 コックさんには、お客さんが来なくても決まったお給金を払います。このお給金は『光熱費』『家賃』と同様に、期間原価という固定的なコストです。
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成功する企業はベストコストをつくり込む(6)

1.コストは人によってつくられる

1-6 コピーコストの中には偽者が潜む 

● ムダとロスを取り除く第一歩
 さて、はなしを『1-4 コストの性質を見極める』(’12.03.22.掲載)まで戻します。すると実体コストには、図表1―11に示すような商品やサービスに、うまく変換されない不能原価紛失原価という『困ったコスト』が混ざっていることが分かります。

 つまり不能原価は、経営成果に的確に『変換されない』ムダなコストです。紛失原価のほうは、どこかに『消えて』ロスしたコストのことです。
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成功する企業はベストコストをつくり込む(5)

1.コストは人によってつくられる

1-5 原価と付加価値の計算方法

 ● 直接原価と全部原価の計算方式
 現場のコストダウン努力を惑わす典型は、ちょっと専門的になりますが、管理会計直接原価計算方式財務会計決算会計)における全部原価計算方式の『計算上の相違』です。

 利益の基本的概念は〔利益=収益―コスト〕で、どちらも計算原理は同じはずなのに、計算方式の違いによって管理会計と財務会計の間に計算結果の違いがでてくることです。その理由は、後者の全部原価が棚卸しによって期間内の正味の原価を把握するからです。
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成功する企業はベストコストをつくり込む(4)

1.コストは人によってつくられる

1-4 コストの性質を見極める

● 企業コストと消費コストや社会コストとの違い
 家庭サービスのためのお父さんの支出は、お父さんにとっては「痛手な出費」でしょう。が、家庭サービスは「他人に販売されない」ものですから、経営活動として行う『コストダウンの対象』ではありません。
 お父さんは「愛情発揮のため」に消費コストが必要ですし、地域社会は名所、旧跡の「美しさを維持」し「周辺環境を整備」するために、やはり社会コストが必要です。これらのコストも、元は『個人所得』ですし『税金』ですから、できるだけ節約し、値引きを期待する心情や事情は同じです。

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成功する企業はベストコストをつくり込む(3)

1.コストは人によってつくられる

1-3 先ずコストダウンの標的を知る

● 金のかかるものなら何でもよいか
 さて会社においての実際の行動です。先ず、コストダウンする人は、明らかに会社で仕事をする『社長から平社員、契約社員まで』の全員が該当するのです。なぜなら会社で仕事をする人は、例外なく『コストを発生』させている人であるからです。
 たった一人だって例外はないのですから、コストダウンする人はターゲット(標的)である『コストのこと』を、先ず知らねばなりません。が、そんなことは「わかりきっている」はずですが「的確に分っているか」となると意外にそうでもないのです。

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事業部紹介

ものづくり事業部では単に製造業に限らず第一次産業でも第三次産業でも、人々の生活を豊かにする「ものづくり」機能全般にわたって企業支援をいたします。
「ものづくり」は単に、物財の製造だけを指しているのではありません。私たちは、人々の生活を豊かにし、企業に付加価値をもたらす財貨を産み出す総ての行為こそ「ものづくり」だと捉えているのです。
ものづくりの原点にかえって、それぞれの企業に適した打開策をご相談しながら発見していくご支援には、いささかの自信があります。

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