平成27年11月19日より26日までの8日間、中東のドバイとイランを訪問した。現地での実質的な滞在期間は、ドバイ1日とイラン5日でした。イスラム国の訪問は、平成23年のウズベキスタンに続く2カ国目です。
ドバイは、アラビア海に面した砂漠の中のオアシスであったが、近年金融センター、高級リゾート地、ハブ空港として名を成し、巨大ショッピングモールも繁栄している。しかし、今回の原油価格の大幅下落で、砂上の楼閣になるか、行く末を見守りたいものです。
イラン国際空港を降り立つと、イスラム教の指導者ホメイネ師とハメネイ師の巨大写真のお出迎えです。マスコミ報道とは対照的に、市中では軍人・革命防衛隊・警察官の姿は見当たらない。10名前後の人が、家族の反対で訪問団に参加できなかったが、外見上は平和そのものです。小銃を持った軍人との遭遇は、世界文化遺産に指定されている橋(写真真ん中)のふもとの警察官詰め所で1名見かけただけでした。
イラン訪問の主目的は、ビジネスチャンスの開拓で、日本の諸機関(大使館、日本貿易センター、JICA,JETRO)訪問に加えて、イランの自動車メーカー、中小企業支援機関を訪問した。世界文化遺産に指定されている、古代ペルシャの遺跡訪問は副次的目的です。しかし、写真としてあるいは心象としてのイメージは、ペルシャ文明の文化遺産です。
イスラム寺院や王族の宮殿の共通点は、建物の入り口前の水を湛えた巨大な長方形の池でしょう。砂漠の中での大きな池は、富と権力の象徴でしょうか。すべての寺院と宮殿に、水を満々と湛えた池がありました。
心残りは、2つあります。早朝出発と遅い時刻の投宿で、街中のぶらり一人歩きができなかったことと、電車の旅が無かったことです。しかし、古代ペルシャ帝国の都エスファハンから、現代イランの都テヘランまでの、8時間の砂漠の中のバス旅は、砂漠の国イラン旅行を満足させてくれるものでした。