ものづくり事業部

第42回 ルール改正の善悪

 日本代表の活躍もあり、ラグビーがとても盛り上がっている。私自身はにわかファンに入るのか否かは判らないが、大学ラグビーを25年間位見続けている。
スポーツを真に楽しむには、ルールを覚える事が不可欠である。そのルールであるが、ラグビーに関しては、かなり変更されている。例えば、トライの得点また、反則を犯した際のマイボールラインアウト、そのラインアウトの際のリフトアップなど、これによりマイボールラインアウトでモールを組み、そのままトライへ持っていける事ができる。ラグビーはやはり、トライをするシーンが最高に興奮する。それに向け試行錯誤し改良している。

私もここ5年間位趣味で中学時代にプレーしていた、卓球を始めている。卓球もルールが変わっていた。まず、得点方法だ。私が中学生の頃は21点マッチであった。現在は周知のように11点マッチだ。これは明らかに観客(見る側)を考慮した改正である。つまり、試合時間短縮を目的としたものだ。実はその一年前卓球のボールの大きさも変更されている。38mmから40mmのボールになったのだ。これも見る側を考慮した改正で、卓球で一番興奮するのは、やはりラリーが続いているときである。ボールを大きくし空気抵抗が働き、ボールが失速する事によりラリーが続き易くなるが、時間が長くなるという反面性を持ち合わす。

私の話に戻すと、この改正が行われた頃は卓球をプレーしてはいなかった。従って、このルールに対応する練習はしなかった。しかし、この頃プレーしていた選手は相当な苦労だったと考えられる。
私がプレーする様になってからもボールの変更が行われた。セルロイド製からプラスティック製に変更された。全員同時の対応とはいえ、やはり苦労した。

図1図2

 

 

この様にスポーツの根本であるルールを、選手の意見も聞かず事務方のみで改正していくのは、良い事なのであろうか?
この改正により各メーカーも苦労し対応している。これにより各種道具は技術的に進化している。例えば、先ほどのラグビーでいえば、フォワードのユニフォームは相手につかみづらい様なつくり、バックスのユニフォームはボールがこぼし難いつくりになっている。
卓球もラケット、ラバーとこの数年の進化は目覚ましい(プレーしている側からすると、単価が上がってしまい大変になったが)。選手を無視したルール改正は悪なのかもしれないが、技術革新を考えると良いのかもしれない。

最後にこの原稿に至る過程でお世話になった卓球メーカーのニッタク様には本当に感謝の意を表したい。

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「ものづくり」は単に、物財の製造だけを指しているのではありません。私たちは、人々の生活を豊かにし、企業に付加価値をもたらす財貨を産み出す総ての行為こそ「ものづくり」だと捉えているのです。
ものづくりの原点にかえって、それぞれの企業に適した打開策をご相談しながら発見していくご支援には、いささかの自信があります。

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