経営承継事業部

月別アーカイブ:2022年 12月

「税理」12月号のポストコロナ経営・虎の巻「経営計画の共有が新事業成功のカギ」のご案内

令和4年の12か月連載「これで万全!ポストコロナ経営・虎の巻」の12月号「経営計画の共有が新事業成功のカギ」をご案内いたします。

コロナ禍で、情報システムの遅れが顕在化し、テレワークの導入で人事システムの刷新が求められています。人材投資によりリスキリングを積極化しますが、対応できない人材の処遇など問題は山積です。パラダイム転換を図り、ステークホルダーとの人心を再統合するためにも、経営陣の下で経営計画を策定する必要があります。

掲載項目は、下記の通りです。掲載誌は、株式会社ぎょうせい発行の税理士向けの月刊専門誌「税理」12月号(日本税理士会連合会監修)です。
(執筆者 経営承継事業部 中小企業診断士 長谷川 勇)

内容要旨
1. 経営理念の再認識
2. 経営戦略は経営理念と軌を一にする
3. 経営計画は経営戦略を現実化する
4. 経営者はグランドデザインを構想する
5. 管理者は自部門の役割を明確にする
6. 従業員は従業員の視点で行動計画をブラッシュアップする
7. 経営計画をリーダーシップ確立の機会にする
7-1 後継者
7-2 経営幹部
7-3 新事業責任者
7-4 従業員
8. 他社の成功事例・失敗事例に学ぶ
9. 経営計画成功の条件
9-1 ステークホルダー資本主義の理解・実践
9-2 経営計画は毎期更新する
10.彼を知り、己を知れば、百戦危うからず

詳細は下記をクリックしてください。

post2212s

センチメンタルジャーニー(5) クラウゼビィッツ著「戦争論」

昼食の時、たまたまテレビのスウィッチを入れたら、昔なつかしいオードリー・ヘプバーンが現れた。5分程見て昔見たトルストイ原作「戦争と平和」と気づいた。貴族・住民は、食料を持ち出し、住宅に火を放ち地方へと避難した。モスクワに迫ったナポレオンは、「兵士よ!あれがモスクワの火だ」と鼓舞したか否かは不明であるが、入城したモスクワ市街は焼け落ち住むところなく、食料もない。冬将軍の到来で戦わずして、ナポレオン軍は雪の原野の敗残兵となりフランスに逃げ帰った。
プロイセン王国(現在のドイツ)の兵士クラウゼヴィッツは、ナポレオン戦争に参戦し、戦後は陸軍大学の校長を務めながら、「戦争論」を執筆した。当時は、騎士同士の戦いから国民国家同士の戦いへの移行する混乱期にあり、戦略論の理論化に価値があった。西のクラウゼヴィッツと比較される東の戦術家「孫子」も春秋時代後期の戦乱期に活躍した。
読んだ本は,岩波文庫全3冊(篠田秀雄訳 上中下1232ページ)の大作である。特に印象の残った内容は、撤退戦略である。撤退は恥であるとして無理をして損害を大きくした日本軍の戦術に対し、戦争論では戦線を縮小し兵站を強靭にして兵力を集中させることで反抗力を強化する戦略であると喝破した。
孫氏の兵法と同じように、クラウゼヴィッツの戦争論も経営戦略・経営戦術に大きな示唆を与える著書である。
戦場は不確実であり、現場の司令官の即断・即決力が求められる。⇒VUCAの時代、稟議で時間を浪費する日本企業は海外の経営者をいらいらさせる。
戦場は、不確定要素「戦場の霧」で覆われており、作戦計画の達成の障害や脅威となる「戦場の摩擦」が生じ、司令官は霧の迅速・的確な把握力、決断力が求められる。⇒経営者は、市場環境の変化の「的確・迅速な把握力」と大胆な対策の「決断能力」が要求される。
クラウゼヴィッツの戦争論は、経営者に経営戦略の実行に重い示唆を与える書である。

事業部紹介

経営承継事業部は、円滑な経営承継を実現するための、コンサルティング・セミナー・執筆研究を実践する経営コンサルタントのグループです。
経営承継、円滑な経営承継を実現するための経営革新、後継者に選ばれる企業にするための企業再生などの一体的商品開発により、クライアント満足を優先させることを基本方針として貫いています。

詳細はこちら >

執筆者

月別アーカイブ

このページの先頭へ