経営承継事業部

カテゴリー:休憩室

発電所見学

蓄電発電

見学案内

世界各地の再生可能エネルギー発電所の記事を書いてきました。今回は、先日訪問した産業廃棄物中間処理工場のレポートをします。埼玉県三芳町に所在する石坂産業(株)の本社処理施設です。(農商工連携プロジェクトの企画エベントです)
先代の作った焼却型産業廃棄物処理施設が、ダイオキシン発生施設とテレビで事実と反する報道をされたことから、事業の見直しを行い、焼却処理から撤退、家屋・建築物の再生を目指しました。現在、再生比率98%まで進め2%を県外の最終処分場に搬出するまで処理しているとのことでした。使用しているエネルギーの再生可能エネルギー比率は100%を達成しています。
工場見学と周辺の里山(三富今昔村)散策のいくつかのコースが設けられてますが、今回は工場見学と里山産アイスの試食コースでした。若手社員の案内は丁寧にできていました。
再生エネルギーの有効活用のサイクルの一つとして、「蓄電」が大きなテーマとなっています。電気利用の時間的偏りと、太陽光のように発電可能時間・季節に偏りの電気エネルギーの保管として蓄電が大きな意味を持ってきました。余った電力の蓄電は、従来鉛電池の世界でしたが、「全個体電池」が大きな地位を占めるようです。その他、水素・揚水ダムなどがあります。
石坂産業は、施設内はエネルギー源は電気、重機には、天井からコードがついています。夜間電気を活用し充電、日中作業で利用します。重機は日立建機とタイアップし、試作品を使っています。最新の技術を導入できるメリットを享受しています。
ドッグランのある三富今昔村、レストランも是非楽しんでください。

世界遺産巡り② 軍艦島

世界遺産とは「地球の生成と人類の歴史によって生み出され,過去から引き継がれた貴重な資産」と定義され、文化遺産、自然遺産、複合遺産の3種類があります。

今回は長崎にある文化遺産「端島炭鉱」(通称 軍艦島)を紹介します。
軍艦島は2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の全国8県に分散する構成遺産のうちの1つとして世界文化遺産に登録されました。

軍艦島の歴史は、1810年に岩礁だった端島に石炭が発見されたことから始まります。1890年三菱が買収し、海底炭鉱の採掘と島の埋め立てを開始しました。

出炭量の増加に伴い居住設備と人口が増加、1916年に日本初の鉄筋コンクリート造りの集合住宅を建設、1960年には人口5,267人と東京都に人口の9倍以上の人口密度となりました。

その後石炭から石油へのエネルギー革命により衰退し、1974年に閉山し無人島となりました。島には廃墟となった建物が当時のまま残っています。

正式名称は端島ですが、長崎造船所で建造の軍艦土佐に似ていたことから軍艦島の名がつきました。

3枚目の写真は、軍艦島と同じく文化遺産に登録となった長崎造船所がある長崎港の夜景です。安土桃山時代から江戸時代を通じ貿易港として栄え、明治時代には富国政策の一端を担い、昭和時代では原爆被災地となった長崎ですが、2022年の日本新三大夜景に選出された美しい街です。

風の盆恋歌

     

町流し          諏訪町通り(日本の道百選)

二百十日の初秋の風が吹く毎年9月1日から3日にかけて「おわら風の盆」は行われます。舞台となるのは江戸時代から越中と飛騨の交流拠点として栄えた富山市八尾町。蚕種、生糸、和紙などの産業により発展を遂げ、格子戸の旅篭宿、白壁の土蔵、造り酒屋など、昔の面影を今も残す風情ある坂の町です。八尾の町の人たちが、哀調のある三味線、胡弓の音色と越中おわら節の唄声に合わせ街筋を流して踊りを披露する、延べ20万人の人が訪れる伝統行事です。

私が、「おわら風の盆」を知ったのは今から三十数年前。その時勤務していた会社の人事部にいたころ。偶然同じ高校の出身でもあった上司のカラオケの十八番が「風の盆恋歌(石川さゆり)」であったことでした。その方は休み時間は常に読書、またカバンは持たず文庫本一つを手に携えて会社に出勤するというスタイル。お酒は弱いけど毎日終業後は居酒屋に誘ってくれて、常に柔和な笑顔を絶やさない、当時30歳手前の私には憧れの上司でした。    その後、私は家庭事情により転職することとなりその上司とお会いする機会もない日々が続きましたが、ずっと心の底にあった「おわら風の盆」。2018年9月、初めて訪れることとしました。八尾の街に到着するや否や聞こえてくる哀調のある胡弓の調べと越中おわら節の澄んだ唄声。編み笠を深くかぶった女性が無言で踊るその振り、所作の気品高さにすぐに魅了されました。公式には踊り行事は23時までとされていますが自然発生的に踊りが始まるという話も聞き、町流しや踊りの輪を求めて各町を未明まで歩き続けました。いつか上司と再会し「おわら風の盆」の思い出を報告しようと思っていた矢先の2018年11月、思いもよらない訃報を聞くこととなりました。

「おわら風の盆」はコロナ禍で2年間中止を余儀なくされていました。2022年は一定の制限の中ではありましたが3年ぶりに開催されたとのこと。私は、今度は小説「風の盆恋歌」(作:高橋治 新潮文庫)を読んで、再度訪れようと思っています。

センチメンタルジャーニー(4)ゲーテ作「ファウスト」

      

人生に大きな影響をもたらした1冊が、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ原作の「ファウスト」である。当時の大学の主要3学部である法学、医学、神学をすべて修めた大学者であるファウストは、現状に満足せず自分の魂と引き換えに悪魔メフィスト(メフィストフェレス)と契約して、魔力を借りて人生を謳歌しようとする。象牙の塔を出たファウストは、メフィストを伴って旅に出る。自分の魂と引き換えに、地上で大いなる快楽を得られるようにメフィストが手配する契約をむすぶ。旅立ちの初めに、悪魔の厨(厨房)に行き、魔女が調合する霊薬を飲み若返る。
若返ったファウストは、穢れを知らない若きグレートヒェンに出会い、近づく二人に反対する母親と兄を騙して殺害し、罪の意識で混乱し子供をも殺してしまい、殺害の罪で刑に処されてしまう。初めて恋をする喜びを知ったが、グレートヒェンの死により悲劇に終わる。
愛する人を失ったファウストは、魔力を利用して神々の存在したギリシャの世界に向かいます。トロイ戦争の原因となった絶世の美女ヘレーネを生き返らせ結婚し息子を授かり幸福な生活を送る。しかし、息子の死によりヘレーネとの幸せな生活は悲劇に終わる。
悲劇を生んだ因果応報で、霊力に光を奪われ死期が近づく。皇帝から頂いた土地の干拓を進め、美しい領地を領民に分け与え領民に尽くす喜びを感じる。人生で最高の喜びを感じて「時よとまれ! お前は美しい!」と口にして絶命する。人生に満足した時に、魂を悪魔にわたす約束の時が訪れた。
しかし、天上の天使が降りてきて、ファウストの魂を天使の歌声に乗せて天上に運ばれファウストの魂は救われる。
「芸術は長く、人生は短し」と言われますが、私は「芸術家の人生は永く、凡人の人生短し」と読み替えています。芸術家は永遠の課題に挑戦し続け、「時よとまれ!お前は美しい!」と叫べる自分の作品に出合える時に恵まれるのだろうか? 凡人の自分においておや?

バイオマス発電


那珂川バイオマス発電所

日本の再生可能エネルギーの発電割合は、2020年速報ベースで20.8%となったと報告されている。太陽光8.5%、水力7.9%、バイオマス3.2%、風力0.86%、地熱0.25%と初めて太陽光が首位になった。2014年太陽光1.9%、水力8.0%、バイオマス1.5%、風力0.47%、地熱0.24%で再生可能エネルギー比率12%に比べ、太陽光の進展が著しい。
毎回の記事は、実際に現地で体験した内容を記載しているが、バイオマスだけは見学できずにいた。今回見学を希望していた、栃木県のバイオマス発電所は、コロナ禍で見学中止となっていたが、6月下旬には見学コース再開とのニュースが入った。一段落したら、是非見学し、報告したい。
那珂川バイオマス発電所の見学は、以下のHPから確認できる。
(窓口)山林舎 http://3rin-sha.com/
学生の夏休みの研究にもってこいです。林業体験他も可能。
廃熱を利用して、マンゴーの生産をしており、パフェも食べられる。
バイオマス発電については、電話ヒアリングとネット情報を使った。
<バイオマス発電>
定義:木屑や燃えるゴミなどを燃焼する際の熱を利用して電気を起こす発電方式
カーボンニュートラル:植物は燃やすとCo2を排出するが、成長過程ではCO2を吸収し、プラスマイナスゼロとの計算による
バイオマスエネルギーの種類:木質燃料・バイオ燃料・バイオガス
木質燃料;建築廃材、製材廃材、林地残林
バイオ燃料:サトウキビ・トウモロコシ由来のエタノール
バイオガス:生ごみ・家畜の糞尿由来のメタンガス
日本の木質バイオマス発電は、2020年2.13GW、2030年6.26GW。を計画しているが、現状バイオマス発電所を所有運営している民間企業の見解は、暗いものがある。
電力会社の発電所から送電網へのアクセス費を企業が負担すること。木質系の燃料の確保は企業が行うと、コスト高な上、ウクライナ禍に端を発した、燃料費の高騰予測で、新たな設置意欲は急速に衰えている。
食の安全保障の観点から、畜産の国内回帰・糞尿処理増に伴うバイオガスの方が安定的かも知れない。

事業部紹介

経営承継事業部は、円滑な経営承継を実現するための、コンサルティング・セミナー・執筆研究を実践する経営コンサルタントのグループです。
経営承継、円滑な経営承継を実現するための経営革新、後継者に選ばれる企業にするための企業再生などの一体的商品開発により、クライアント満足を優先させることを基本方針として貫いています。

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