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これで万全!経営承継・虎の巻(第46回)

経営承継は中小企業の経営者にとって避けては通れない大きな経営課題です。
経営承継事業部では円滑な経営承継のお手伝いを致します。

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  経営承継の課題は個別企業により異なります。中小企業診断士が、中小企
  業の皆様の経営承継に関する様々なお悩みに対し、じっくりとご相談させ
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  お問い合わせ → 経営承継事業部

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■これで万全!経営承継・Q&A

「企業評価は、どのような方法で行うのですか?」(回答者:佐藤 節夫)

<Question>
私は70歳の印刷加工業の創業者で、75歳で引退しようと考えています。
誰を後継者にするか、悩みに悩んだ末、会社を売ることに決めましたが、いっ
たい会社がいくらで売れるものなのか、よくわかりません。企業の評価はどの
ような方法で行うものなのか、教えてください。

<Answer>
企業評価の方法には、いろいろありますが、一般的に知られているのは次の
3つです。

①ストックに着目した評価方法・・・時価純資産価額法
②フローに着目した評価方法・・・DCF(割引現在価値)法
③マーケットからアプローチする評価方法・・・類似業種比準法

上場会社の企業評価で最も重視されてきているのはDCF法ですが、中小企業
の場合、「時価純資産+営業権」で評価する方法が理解しやすく、一般的で
多用されています。

【時価純資産】とは、貸借対照表の資産・負債を時価に評価し直した場合の差額
のことです。具体的には、
1)売掛債権については、回収不能分はないか、
2)棚卸資産については、滞留品・陳腐化品・不良品がないか、
3)固定資産については、土地・不動産の含み損益はないか、遊休資産はないか、
4)投資有価証券については、相場の動向により評価し、
5)ゴルフ会員権等については、含み損益はないか、
6)買掛金・未払金については、計上漏れはないか、
7)未払法人税等については、計上額は十分か、
8)引当金については、計上不足はないか、積立不足はないか、
等々、精査します。

また、損益計算書については、税法基準の会計処理を修正します。具体的には、
1)役員報酬の過大・過小計上はないか、
2)交際費の使いすぎはないか、
3)減価償却はきちんと計算されているか、
4)一時的な要因で発生した損益はないか、
等々、精査します。

【営業権】とは、会社の様々な経営資源を有効に活用して収益を上げる力のこ
とです。(一般的に理解されている「のれん代」とは異なります)。
例えば、仮に同じ利益を計上していても、そのもとになる経営資源の大きさ、
つまり会社の総資産(有形・無形)によって営業権は変化することになります。
具体的な算定方式としては、「年買法」が一般的で、多用されています。

営業権=税引後利益×年数(会社・業種により異なる)

いずれの評価方法にせよ、中小企業の企業評価は、「相場のないもの」に値段
をつけることに等しく、売り手・買い手双方に納得のいく根拠が求められます。

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事業部紹介

経営承継事業部は、円滑な経営承継を実現するための、コンサルティング・セミナー・執筆研究を実践する経営コンサルタントのグループです。
経営承継、円滑な経営承継を実現するための経営革新、後継者に選ばれる企業にするための企業再生などの一体的商品開発により、クライアント満足を優先させることを基本方針として貫いています。

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