経営承継事業部

事業部トップ>コラム>休憩室>農業に学ぶ選択と集中

農業に学ぶ選択と集中

ume (640x480)ume (640x480) (2)ume (640x480) (3)

自宅で仕事をしていると、種々雑多な迷惑電話が入る。化粧品・保険から、お墓の売り込みまでお相手をしなければならない。電話を通して、相手の都合にかまわず、自宅の中まで土足で入りこむようなものです。

そのような電話の中に、かなり名の通った農業法人からの電話がありました。電話の内容は、一房千円で売れるイチゴが売れに売れているので、ガラスの温室を2棟増設したい。ついては、一口30万円で投資しませんかとのこと。配当は年7%で、良く言えば最近はやりのマイクロファイナンス。

和牛商法の匂いを感じながら、遊び半分で話を聞くと、1ダース1万2千円のパックが、お土産用に百貨店で売れるとのこと。値段はとにかく、十分に摘果をすることで高額商品を生み出す農法です。

利益を維持する経営手法として、選択と集中が注目を集めています。利益を生まない事業、将来性のない事業を廃して、経営資源を将来性のある事業や利益を生み出す事業に集中することで、企業の成長と発展を図る経営戦略です。その成功事例が、数多く出版されています。しかし、選択と集中は、言うは易く行うは難しの格言の通りです。

我が家の梅の木は、初めて豊作になった。豊作と言うよりは、豊作すぎたと言うべきでしょう。採れすぎです。実が小さいうちに、勇気を振り絞って弱そうな実を摘果した積りです。しかし、結果的には実をつけすぎたことは写真の通りです。青い梅は自宅の梅の実、少し熟しすぎた実は近隣の農家から分けていただいた物です。実の大きさは、半分以下です。折角実った梅の実を、この目で見ながら摘果するのは、蛮勇をふるう勇気が必要です。

企業外部のコンサルタントとして、選択と集中を提案することは経営理論として正しいが、現場の従業員の顔が見える経営者は、心を鬼にして実行しなければなりません。あるアメリカ企業が、アメリカ本土の工場を閉鎖するとき、現場の従業員の顔を知らない日本の支社長を、本社の社長に抜擢してリストラをやらせました。彼は、従業員を切って切って切りまくり、オリエンタルナイト・東洋の騎士と呼ばれているそうです。

事業部紹介

経営承継事業部は、円滑な経営承継を実現するための、コンサルティング・セミナー・執筆研究を実践する経営コンサルタントのグループです。
経営承継、円滑な経営承継を実現するための経営革新、後継者に選ばれる企業にするための企業再生などの一体的商品開発により、クライアント満足を優先させることを基本方針として貫いています。

詳細はこちら >

執筆者

月別アーカイブ

このページの先頭へ