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医学辞書に「誤診」の用語はない

何かの瞬間に、昔々の忘れていた記憶が突然に蘇ることがある。思い出そうと努力した結果ではない。後々になって、「あ! そうだったのか」と思い当たることがある。そのような不思議な体験の一つに、医学辞書に「誤診の用語はない」の一言がある。数十年前のテレビ番組であったように記憶しているが定かではない。なぜそのようなことを、公共の場で言えるのかの違和感を覚えた。「なぜならば、・・・・」のところは記憶にない。
数年前、高校のクラス会で久しぶりに旧友と再会した。医学部を現役で合格した秀才である。なつかしさが手伝って、数回飲み会を持ったが皆と波長が合わず、自然に誰も誘わなくなり、最近は交流がない。話し方は温和であるが、約束を守らず、言い訳をすることも謝ることもない。情報格差で、患者の前で医者は絶対的に優位な立場である。そのような永年の職場環境が彼のような人格を生んでしまったのではないかと話題になった。
昨今のコロナ騒動で、医療関係者の感染者が増加している。医療関係者への感謝の表明が世界各地で行われている。職業的な責任感で、感染の恐れを覚悟のうえで、毎日の激務に耐えて危険と向き合っている姿を見るたびに、感謝の気持ちでいっぱいになる。
最近は、いろいろな場面でサイエンスの行き過ぎが指摘されている。医者も人間であり、疲労が蓄積すれば「誤診」をすることもあり得る。しかし、コロナと奮闘している姿を見ていると、仮にサイエンスの視点では「誤診」を犯していても、責めることができるだろうか。アートの世界である。
最近は、いろいろな場面で、サイエンスの行き過ぎに警告が発せられ、アートの復権が叫ばれている。何事も、場面によりサイエンスとアートのバランスの使い分けが必要ではないだろうか。

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経営承継事業部は、円滑な経営承継を実現するための、コンサルティング・セミナー・執筆研究を実践する経営コンサルタントのグループです。
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