経営承継事業部

月別アーカイブ:2016年 10月

ピラカンサスと秋の野鳥たち

ヒヨドリ                                                                                                ツグミ

ひよどり            つぐみ

  メジロ                                          オナガ

めじろオナガ

 

 6月まで発生しなかった台風は、7月以降、毎月5個以上発生していましたが、10月になって、朝晩の気温も下がり、北からの紅葉の便りも届き始めるようになり、過ごしやすい陽気になってきました。

庭に植わっているピラカンサスの実が真っ赤に熟すころになると、多くの野鳥が集まってきます。庭に来る主な野鳥は、頭の毛が逆立っているヒヨドリや、北の国から大群で渡ってくるツグミ、目の周りが白いメジロ、綺麗な水色のオナガなどです。

 ピラカンサスの実は10月から11月にかけて赤く色づきますが、鳥たちはまだ食べに来ません。実は、ピラカンサスの実には青酸系の毒(青酸配糖体)があるそうで野鳥たちはそれを知っているようです。さらにその毒は、実が熟す翌年の1,2月には消えて美味しくなり、野鳥たちはそれを待っているのです。

 ヒヨドリは、元々関東では、10月に渡来し、4月に北に渡る冬鳥でした。温暖化の影響かわかりませんが、留鳥として一年中棲むようになりましたが、今も秋には多くのヒヨドリが北海道から渡ってきます。

 ツグミは、10月ごろ、シベリアから大群で渡ってくる冬鳥です。日本へ着くと群れを解いて平地に生息し、3月になると再び群れて北へ帰ります。冬鳥なので日本ではさえずりをせず、口をつぐんでいるので、ツグミと呼ばれるようになったといわれています。

 メジロは、目のまわりの白いフチドリが特徴で、からだは、あざやかな黄緑色をしています。そのためウグイスと間違える人もいますが、ウグイスの羽色は緑よりも暗緑茶色で、いわゆるウグイス色ではありません。メジロは、10cmほどの小鳥のためピラカンサスの実をついばんでいると、あとから来たヒヨドリなどに追っ払われています。

 庭に数羽の群れで来ることが多いオナガは、全長30cm以上で、頭が黒く、ブルーグレーの翼と長い尾が特徴です。カラスの仲間なので学習能力は高く、スマートで綺麗な外見です。鳴き声は、「ギィーッ」と悪声ですが、これは警戒音声だそうです。オナガが群れで来ると、庭のピラカンサスの赤い実は1日でなくなってしまいます。

「これで再成長!新事業進出・虎の巻」10月号のご案内

今、経営承継研究部会のメンバーで、月刊誌「税理」((株)ぎょうせい、日本税理士会監修)「これで再成長!新事業進出・虎の巻」を執筆しています。
最新は11月号が出ており、最新の内容はサイトで紹介はできませんが、前月のものを紹介する企画にしました。
「税理」は、3万部の発行で、毎月20日に発売されます。税理士さん向け ではありますが、一般の方にもわかりやすいように書いています。
今回は、「これで再成長!新事業進出・虎の巻」、ープラス志向の出口戦略ー(第10回)「利益計画と資金調達計画」です。

<内容要旨>
1.新事業の利益計画と既存事業の関係
2.事業化決定後の利益計画
3.利益計画の見直し
4.進出形態による利益計画の違い
5.新事業の資金調達は本体で
6.利害関係者提出用投資計画の作成
7.新たな資金調達手段

詳細は以下をクリックしてみてください。
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「みちくさ」江戸歳時記8

 9月「長月」、台風の上陸の多く、その影響を引きずったまま秋の長雨に入り、鬱陶しい日が続いています。9月末になって久々に晴れ間が現れ、やつと散歩に出ることができました。既に季節は秋となって、金木犀が香り、川縁を彼岸花が朱色に染めています。

東京で深川と言えば、江戸の風情や歴史への出会いを求めて、多くの人々が訪れています。今日は新たな発見をご紹介いたします。散歩コースの深川佐賀町には、気になるレトロな建物がいくつも残されています。よく調べると大正から昭和初期の建物なのです。

最初の建物は、永代橋から歩いて3分の所にある「村林ビル」です。会社の目の前にあり、年季の入った外壁のタイルと玄関のテラコッタが私を毎朝出迎えてくれます。「村林ビル」は、肥料などを扱う村林商店の自社ビルとして1928年(昭和3年)に建てられたものです。マンション街の中に突如として現れた、まったく場違いと言えるレトロな建物なのです。現在は劇団の練習場として使われ、テレビドラマなどのロケでよく使われています。設計者は、旧亀井喜一郎邸1921年(大正10年)や多摩聖蹟記念館1930年(昭和5年)などを設計した関根要太郎氏です。同氏の作品には、ドイツ表現派を始めとした、当時の最先端ザインが作風に多く取り入れられています。しかし、この「村林ビル」は、関根要太郎氏が新たな境地で設計した、玄関のテラコッタにユーゲントシュティルという様式を取り入れた貴重なロマネスク風作品です。特にロマネスクという古代様式を現代風にアレンジしたデザインが特徴です。

そのまま、3分程隅田川沿いに佐賀町河岸を歩くと、二つ目の建物「コスガビル」が現れます。1877年(明治10年)頃に深川佐賀町に米問屋として創業した小菅家が関東大震災の翌年の1924年(大正13年築)に建築したビルです。作者は分かりませんが、今はレトロなギャラリーとして親しまれています。いろいろイベントが催され、大正時代が蘇るようです。時代は変わつても「コスガビル」は、小菅家の暮らしとともにあり、このレトロな装いのまま現代を生き続けています。

さらに、高速道路に沿って富岡八幡宮に向かつて歩くと、三つ目の建物「深川東京モダン館」が迎えてくれます。「深川東京モダン館」は、1932年(昭和7年)に建築された東京市深川食堂を改修したものです。このような公営食堂の建設は、大正時代に諸物価が高騰したことで人々の暮らしが苦しくなったことで計画されました。ここでは、建物だけではなく深川の近現代史や食文化に関連した数々の展示やイベント、喫茶室でのおいしいコーヒーを楽しむことができます。

そろそろ時間が来たようです。深川は忘れ去られたレトロな建物が今なお使われ、静かに大正・昭和の昔を伝えています。神社仏閣、レトロな建物、マンション街、そして運河とさまざまな顔を持つ深川、次の出会いを楽しみに帰途に着きました。

   村林ビル                コスガビル               深川モダン館

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