経営承継事業部

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執筆者:kiwasaki

志賀島(福岡)

 

志賀島全景              志賀島側から福岡市を望む

 

金印公園内のレプリカ         金印公園内レリーフ(漢委奴国王)

大寒の時期を迎え、寒さがいよいよ本番の季節になりました。少し時間が経ってしまいましたが、年末年始に郷里の福岡に帰省した際に訪れた、実家の目と鼻の先にある「志賀島」をご紹介いたします。教科書にも出てくる(現在も載っているのでしょうか?私の学生時代はありました)国宝「漢委奴国王」の金印が出土したとして有名な場所です。福岡市東部にあり、砂州により陸続きになっている陸繋島で、片側1車線の道路だけで本土とつながっています。車に乗り島に向かっていくと、片側は波が荒い玄界灘、反対側は内海の穏やかな博多湾と見事なコントラストを感じることができます。そもそも北部九州、福岡は古代から大陸文化の窓口として外国との交流の中心、また、海上交通の出発点と重要な位置を占め、多くの史跡が残されています。

江戸時代に地元のお百姓さんが水田の耕作中に偶然に金印を発見したと伝えられる場所は、現在金印公園として整備されています。1世紀ころに執筆された「後漢書」に記述がある金印が、江戸時代に土中から偶然見つかるという時空を超えたミステリーは、現地に立つと何だかより真実味を帯びてきます。

また、パワースポットとされる志賀海神社は、神代より「海神の総本社」「龍の都」と称えられ、玄界灘に臨む海上交通の要地である博多湾の総鎮守として篤く信仰されてきました。参拝する際は、清められた浜砂である御潮井を身体に軽く振ってから参拝します。また、春と、秋に執り行われる祭事「山誉祭」の神楽歌においては、{君が代は、千代に八千代に・・}と歌われており、現在の国家「君が代」のルーツと言われています。

志賀島までのアクセスは、福岡市中心部からも車で40分くらいと近く、海沿い12キロの周遊道路は、博多湾から玄界灘を望む海の色がきれいなドライブコースです。私にとっては、大学時代に友達と福岡市内のキャンパスから授業をさぼって何度も訪れた思い出深い地です。

「税理」12月号 利益計画 「印刷業のモデル利益計画」のご案内

税理士向け専門月刊誌「税理」(ぎょうせい刊)では、実務向けの連載として、「利益計画」が長きに亘り連載されております。
取り上げられる業種は、製造業から卸売業・小売業そしてサービス業と多岐に渡り、業界動向の把握や経営計画策定のポイントを示しており、読者である税理士の先生からの好評を得ているとのことです。

今回取り上げるテーマは、「印刷業」です。印刷物の製造工程は細かく分業されており中小事業者の活躍の場も多い業種ですが、近年のペーパレス化、デジタル化の影響により厳しい業界動向となっています。業歴50年を超える中小印刷業者に、自社社員の技術力を活かした印刷通販事業の拡大による収益力向上を提案する内容となっています。

Ⅰ 印刷業の概要
1.印刷業界の概要
2.印刷業界の動向

Ⅱ モデル企業の概要
1.A社の概要と沿革
2.A社の環境分析
3.A社の利益改善の具体策
4.A社の利益計画

(執筆者:経営承継事業部 中小企業診断士 岩崎 勝弘)

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風の盆恋歌

     

町流し          諏訪町通り(日本の道百選)

二百十日の初秋の風が吹く毎年9月1日から3日にかけて「おわら風の盆」は行われます。舞台となるのは江戸時代から越中と飛騨の交流拠点として栄えた富山市八尾町。蚕種、生糸、和紙などの産業により発展を遂げ、格子戸の旅篭宿、白壁の土蔵、造り酒屋など、昔の面影を今も残す風情ある坂の町です。八尾の町の人たちが、哀調のある三味線、胡弓の音色と越中おわら節の唄声に合わせ街筋を流して踊りを披露する、延べ20万人の人が訪れる伝統行事です。

私が、「おわら風の盆」を知ったのは今から三十数年前。その時勤務していた会社の人事部にいたころ。偶然同じ高校の出身でもあった上司のカラオケの十八番が「風の盆恋歌(石川さゆり)」であったことでした。その方は休み時間は常に読書、またカバンは持たず文庫本一つを手に携えて会社に出勤するというスタイル。お酒は弱いけど毎日終業後は居酒屋に誘ってくれて、常に柔和な笑顔を絶やさない、当時30歳手前の私には憧れの上司でした。    その後、私は家庭事情により転職することとなりその上司とお会いする機会もない日々が続きましたが、ずっと心の底にあった「おわら風の盆」。2018年9月、初めて訪れることとしました。八尾の街に到着するや否や聞こえてくる哀調のある胡弓の調べと越中おわら節の澄んだ唄声。編み笠を深くかぶった女性が無言で踊るその振り、所作の気品高さにすぐに魅了されました。公式には踊り行事は23時までとされていますが自然発生的に踊りが始まるという話も聞き、町流しや踊りの輪を求めて各町を未明まで歩き続けました。いつか上司と再会し「おわら風の盆」の思い出を報告しようと思っていた矢先の2018年11月、思いもよらない訃報を聞くこととなりました。

「おわら風の盆」はコロナ禍で2年間中止を余儀なくされていました。2022年は一定の制限の中ではありましたが3年ぶりに開催されたとのこと。私は、今度は小説「風の盆恋歌」(作:高橋治 新潮文庫)を読んで、再度訪れようと思っています。

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