4.人の知恵にみる標準化
4-8.標準を順守させるには
● 現場の説得には時間をかけて
かつて筆者が、標準的な『部品材料表のつくり方』のマニュアルを定めたときのことです。これはいわば、つくり方の標準を設定するのですから、作業標準の新規設定でもあるわけです。が、このときの印象では新しい標準を、皆がうまく活用できるようにするために、標準設定のプロセスが大事だと痛感したものです。
その改定理由は「部材調達の効率化」と、主旨がはっきりしているので、まず『叩き台』になる原案を立てます。この段階は、自分一人だけの作業ですから、原案まではスピーディに運びます。次はその原案をもって、作業標準を使って仕事する実務者に説明して『生の意見』を聞きます。
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