6.コストはデザインできるか
6-9 許容原価はベストコストにあらず
● 産業類別による制約
たしかに原価企画の考え方は、素晴らしく思えます。また現実に原価企画を採用し、コストダウンの成果をあげた事例は、多く発表されています。が、ここまでの説明からお気付きのように、原価企画は『組立加工型産業』に有効な論理だといえます。
多くの『素材装置型産業』のケースでは、仮に「原価を企画した」としても、許容原価の製品別割付をすることや、その割付を実践するには論理的な無理があるのです。
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