5.VA・VEの王道を探る
5-8.VAからVEへ移ってこそ
● 価値分析と改善工程は別のもの
一般的に「VA(Value Analysis)の結果、これだけのコストダウンができた」といわれます。どうやら世間では、VAという用語が価値分析とその結果で改善効果がでるまでの、全プロセスを一括して使われているようです。
また逆に工学分野では、VAを包括したVE(Value Engineering)がすべてのように見受けます。しかし筆者は、VAプロセスを「改善案を立てるところまで」にするべきだと思います。
その理由はVAによるアイデア開発が、どの部門からでも『常識の範囲』で出せることです。が、そのアイデアを実現するには、VE対象に『工学的な改善』を加えなければ、実現しない場合が多いことです。
続きを見る >