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執筆者:さいたま総合研究所

第86回 AI検索時代に押さえたいLLMO基礎 〜 SEOの次に考えるべき「AIに選ばれる」Webマーケティング 〜

近年、中小企業にとってWebマーケティングの重要性はますます高まっています。かつて顧客は、テレビや新聞、チラシなどのマスメディアを通じて商品やサービスを知り、店舗や営業担当者との接点を通じて購買を判断していました。しかし現在では、認知、興味関心、検索、比較、検討、購買、共有という一連のプロセスのほぼすべてにWebが介在しています。

たとえば、商品やサービスを知るきっかけはSNS広告やWeb広告、詳細を調べる段階ではブログ記事やランディングページ、比較検討では口コミサイトやまとめ記事、最終的な行動では予約フォームやECサイトが使われます。つまり、Web上に適切な情報が存在しない企業は、顧客の選択肢に入る前に候補から外れてしまう可能性があるのです。

一方で、多くの中小企業では「ホームページはある」「Googleマップには登録している」「SNSアカウントもある」という状態にはなっているものの、実際には問い合わせが来ない、アクセス数が少ない、更新が止まっているといった課題を抱えています。Webは“存在しているだけ”では成果につながりません。目的を明確にし、運用し、改善し続けることで初めて顧客獲得の手段になります。
そうした中で、近年新たに注目されているのが「LLMO」です。LLMOとは、Large Language Model Optimizationの略で、日本語では「大規模言語モデル最適化」と訳されます。簡単に言えば、ChatGPTやGemini、GoogleのAI OverviewsなどのAI回答の中で、自社名、サービス名、Webサイトのリンクを取り上げてもらうための取り組みです。

従来のSEOは、Googleなどの検索エンジンで上位表示されることを目的としていました。検索結果で上位に表示されれば、サイトへのアクセス数が増え、問い合わせや購入につながる可能性が高まります。一方、LLMOが目指すのは、AIの回答画面の中で自社が紹介されたり、引用されたりする状態です。つまり、SEOが「検索結果で見つけてもらうための対策」だとすれば、LLMOは「AIに推薦・引用してもらうための対策」と言えます。

なぜ今、LLMOが注目されているのでしょうか。背景には大きく二つの変化があります。一つ目は検索市場の変化です。私たちはこれまで、何かを調べる際にGoogleでキーワードを入力し、検索結果に表示された複数のサイトを見比べて情報を得ていました。しかし現在は、ChatGPTなどの生成AIに質問すれば、複数の情報を整理した回答がすぐに返ってきます。Google検索においても、AI Overviewsのように検索結果の上部にAIによる要約が表示されるケースが増えています。

この変化により、ユーザーがWebサイトを訪問せず、AIの回答だけで検索行動を終える「ゼロクリック検索」が増える可能性があります。仮にSEOで上位表示されていたとしても、AIの回答内に自社サイトが引用されなければ、従来よりクリック数が減少する恐れがあります。Web集客の入口は、もはや検索結果の一覧だけではなく、AIの回答画面にも広がっているのです。

二つ目は、ユーザーの購買行動の変化です。従来は「検索する」「比較サイトや広告を見る」「公式サイトに移動する」「問い合わせ・購入する」という流れが一般的でした。しかし今後は、「AIに質問する」「AI回答の中で候補を比較する」「AI回答内のリンクや指名検索から公式サイトに移動する」という流れが増えていくと考えられます。特にBtoB領域では、情報収集や比較検討の段階でAIを活用する決裁者や担当者が増えていく可能性があります。

では、企業はLLMOに対して何から取り組めばよいのでしょうか。まず重要なのは、いきなり高度な施策に取り組むのではなく、「AIに自社がどう見えているか」を確認することです。たとえば、ChatGPTで「おすすめの〇〇会社」「地域名+業種+おすすめ」と質問した際に自社が出てくるかを確認します。また、Googleで主要キーワードを検索し、AI Overviewsが表示されるか、その中に自社や競合のリンクが引用されているかを見ることも有効です。

そのうえで、短期的には自社情報をAIに正しく認識してもらうための土台整備が必要です。会社概要や代表者情報、実績、対応領域、強み、よくある質問などを整理したAboutページの整備はその一例です。また、Googleビジネスプロフィールの情報を充実させることや、FAQコンテンツを追加することも、自社の信頼性や専門性を伝えるうえで有効です。

中長期的には、SEO対策、PR、外部メディアでの掲載、比較記事への掲載、独自性のあるコンテンツ作成などが重要になります。LLMOはSEOの代替ではありません。むしろ、SEO、PR、コンテンツ、ブランド認知を統合した総合的な取り組みです。AIに取り上げられるためには、Web上で信頼できる情報源として認識される必要があり、そのためには従来のSEOや情報発信の積み重ねが欠かせません。

成果測定については、まだ明確な基準が確立されているとは言えません。ただし、AI Overviewsへの掲載率、ChatGPTなどAI経由の流入数、指名検索数、SEO流入数、問い合わせ数、比較記事への掲載状況などを継続的に確認することで、取り組みの方向性を検証することは可能です。

LLMOは、まだ発展途上の領域です。すべての企業が今すぐ大規模に取り組むべきとは限りません。しかし、AI検索が広がるほど、「AIに正しく認識され、信頼され、推薦される企業」になることは、今後のWeb集客において重要なテーマになるでしょう。まずは、自社や支援先がAI上でどのように表示されているのかを確認すること。そこから、次世代のWebマーケティングは始まります。

参考文献 舟崎友喜(2026).『AI時代に勝つ!LLMO対策の教科書~新・集客メソッド~』.パノラボ

(文責:F.S.)

「ものづくりプロコン養成コース」のご紹介

ものづくり事業部では、「ものづくりプロコン養成コース」を運営しています。
以下に、第1回で実施したカリキュラムの詳細を紹介します。
本コースについての質問などがありましたらお問い合わせからご連絡ください。

日程 平成22年9月11日(土)~平成22年11月27日(土)
原則として毎月第2、第4土曜日
時間 講義:6回、10:00~16:00の正味5時間
視察:2回、集合時間未定、移動時間を除き正味3~4時間+相互討論1~2時間
場所 講義:mio新都心5F会議室
視察:埼玉県内または群馬県内の工場
方法 全8日間のうち
講義:講師によるレクチャー約3時間、受講者の考えをヒヤリングした後、相互討論2時間
視察:講師司会のもと工場側案内により視察後、相互に意見交換して次回までにレポート
テキスト 短時間でレクチャーができるよう、講義には毎回20~30頁を講師が準備し事前配布

第1日目 講義 その1
平成22年9月11日(土) 講師:山崎 登志雄

  • オリエンテーション
    これからのものづくりコンサルタントは
    (1)さいたま総研のめざすところ……理事長:三井 善樹
    (2)研修者および講師自己紹介……司会:山崎 登志雄
  • レクチャー
    ものづくりはこの国を決める
    (1)いまなぜワンストップ・サービスなのか
    (2)クライアントの信頼とは
    (3)「ものづくり」と仮名で表現するわけ
    (4)ものづくりコンサルタントになる
  • 全員討論
    今後の「ものづくり企業支援のあり方」についてこう考える
    参加者相互の輪をつくる

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12月例会のご報告

ものづくり事業部では毎月1回例会を開催しています。
12月の例会についてご報告します。


12月例会の報告
平成23年12月17日(土)、mio事務所第1会議室にて(流通・サービス事業部、IT・ISO事業部合流)

  • 最近の在庫管理システムの動向について
    外部講師 みずほ総合研究所 本間峰一氏
    スループットマネジメントセミナーに関し、流通・サービス事業部からの要請にあわせ、ものづくりの基盤業務でもある在庫管理システムの総合的なシステム解説

1月例会の予告
平成24年1月21日(土)、mio事務所第3会議室にて

  • リチュームイオン電池の特性と使い方に関する考察(柴田敏郎さん)
  • 情報交換 メンバー各人の今年の課題や抱負など

9月~11月例会のご報告

ものづくり事業部では毎月1回例会を開催しています。
ここ3ヶ月の例会についてご報告します。


11月例会の報告
平成23年11月19日(土)、mio事務所第1会議室にて

  • 超小型モビリティのシェアリング(柴田敏郎さん)
    まだカー・シェアリングも普及期未満だが、電動アシスト自転車と軽自動車の中間のような超小型モビリティを共同利用するとすれば……との提言。コンサル・ビジネスが開けるかも。
  • 戦略なき日本のものづくり(金井努さん)
    世界を先導しながら、今では発展途上国に追い上げ、追い越される状況では、わが国のものづくりは消滅するのではないか。
    柴田さんの提言に呼応し、例えばインホイール・モーター活用の省エネ小型自動車の生産など、これからのものづくりは中長期視点で……。
  • その他連絡、確認事項等
    アカデミー賞エントリーへの勧誘
    川口機械工業組合の研修会ビデオ報告(足立武士さん)

10月例会の報告
平成23年10月15日(土)、mio事務所第1会議室にて

  • 川口機械工業協同組合研修会のテーマ概要決定
    必ず身につく『体験型』現場改善術-業務多忙な現場のための模擬体験-(足立武士さん)
  • コラボ産学官埼玉支部事業に関する経過報告
  • 埼玉産業人クラブの分科会について
    12月14日(水)18:00~、場所は日刊工業新聞社さいたま支局
    テーマ「ものづくり中小企業のグローバル戦略-採算性の判断-」講師(間館正義さん)
  • アカデミー賞の褒賞金運用ガイドラインが理事会で決定
    昨年(第2回)入賞者 間館正義さんの獲得褒賞金の使途の了承を得る
  • さいたま総研の案内パンフ完成
    大いに活用してください
  • 事業部ホームページの作成に関する打ち合わせ
  • 情報交換 メンバー各人のこの1ヶ月

 9月例会の報告
平成23年9月17日(土)、mio事務所第1会議室にて

  • 川口機械工業協同組合への企画提案
    (1)失敗しない『新製品開発』の進め方-企業連携による新製品開発法-(間館正義さん)
    (2)必ず身につく『体験型』現場改善術-業務多忙な現場のための模擬体験-(足立武士さん)
    (3)部下に『遣り甲斐』という喜びを与えよう 幹部社員の『やる気』動機付けの実践(山崎登志雄さん)
    の3案を提示し、足立案が採用になった
  • コラボ産学官埼玉支部事業に関連した折衝をもった
  • 埼玉産業人クラブ12月14日(水)分科会の講演者をものづくり事業部から派遣
  • 事業部ホームページの作成に関する打ち合わせ

事業部紹介

ものづくり事業部では単に製造業に限らず第一次産業でも第三次産業でも、人々の生活を豊かにする「ものづくり」機能全般にわたって企業支援をいたします。
「ものづくり」は単に、物財の製造だけを指しているのではありません。私たちは、人々の生活を豊かにし、企業に付加価値をもたらす財貨を産み出す総ての行為こそ「ものづくり」だと捉えているのです。
ものづくりの原点にかえって、それぞれの企業に適した打開策をご相談しながら発見していくご支援には、いささかの自信があります。

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