4.人の知恵にみる標準化
4-3.予算を惑わす心情がある
● 自分自身のための見通しは
将来予測を集計し、計画にまとめていくことは、トップなど管理者側にとっても、コストダウンする人々の被管理者側にとっても、立場の違いからお互いに辛いことがあります。
特に、先行き不透明な時期においては容易に『見通しが立たない』ため、トップは「販売見通しを甘く」し、「経費見通しを厳しく」して何とか利益を生み出そうとします。つまり「売上高予算は多目」に「経費予算は少な目」に見積もり、最大限の限界利益を生み出して『経営の安泰』を図ろうとします。
対して現場の人々は自分たちの『立場を優先』し、極力「販売見通しを抑え」「経費見通しの許容を大きく」した見積を立てようとします。つまり「売上高予算は抑え目」にし、「経費予算では余裕」をみようとするわけす。
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