今週の土曜日になりますが、20日10:30~12:30にmio事務所第1会議室で今月の例会を行いますのでご参加ください。
特別のテーマはありませんが12月のアカデミー賞や、前日の10月19日に開かれる第1回経営塾の実施を受け、当事業部が担当する来年2月15日の第3回経営塾などに関して打ち合わせ事項があります。
執筆者:山崎 登志雄
成功する企業はベストコストをつくり込む(14)
3.間接費低減の手法を考える
3-5.低減手法以外で生む利益
● ここでやはり損益分岐点
間接費低減のための『対策を確立』することは、企業の強靭な経営体質を築くことです。その理由を明らかにするためには、やはり『損益分岐点の特性』を知る必要があるでしょう。
改めて説明する必要もないくらいに一般的な、損益分岐点分析の概念かもしれませんが、図表3-7に示しておきましょう。分析のための計算式は、要約すると【損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率】で示せます。
この分析要素は、ご覧のとおり売上高(S)に対する変数である固定費(F)と変動費(V)だけで成り立っています。固定費と変動費に関しては、第1章『図表1-13 同じコストでありながら』と『図表1-14 単位あたりコストの特性』(‘12.04.19掲載)で既に述べました。
成功する企業はベストコストをつくり込む(13)
3.間接費低減の手法を考える
3-3.雑務、雑用を知的にするに
● ムダ飯を食っているのは誰だ
間接コスト、とりわけ『ムダな業務』の議論で思い浮かぶのは、雑務・雑用の存在でしょう。あるとき、筆者が行った『間接費低減活動』でのヒヤリング調査でも「雑用が多い」という声が、圧倒的多数の現場の声でした。これはおそらく現在でも、どんな会社の人に聞いても、ほぼ『同じ答え』になるではないでしょうか。
しかし「雑務や雑用とはどんな仕事か」と反問すれば、意外と指摘できないのです。が、あえて「雑用だと訴える仕事」を整理してみると、ほとんどの人がルーチン・ワーク以外の仕事を挙げます。それは主として『会議』『打ち合わせ』『電話対応』など、コミュニケーション系の仕事です。 続きを見る >
9月例会のお知らせ
まだ残暑は厳しいようですが、そろそろ雨と涼気が欲しいものです。そんな中で、今月も集まって情報交換しましょう。
日時は例月のとおり、9月15日第3土曜日の10:30~12:30、mio事務所第1会議室です。
成功する企業はベストコストをつくり込む(12)
3.間接費低減の手法を考える
3-1.間接コストは知らぬ間に膨張
● 産業の発展過程において
いわゆる間接コストには、誰もが知っているコストダウン技法があるのでしょうか。倹約や節減という言葉は、間接コストのためにあるような気もします。が、これらは『人々の行為』であって、費用の低減手法ではありません。コストダウン技法は、これらの行為を「有効に推進する方法」であり、その行為を「遂行するために用いる道具」などで構成される総合技術でしょう。
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