ものづくり事業部

成功する企業はベストコストをつくり込む(45)

7.ベストコストづくりを考える

7-4 開発・設計過程の節目CRとVA・VE

● コスト形成は誰がする
 技術者は開発・設計の初期において、新商品が狙いとする形状機能性能を形成するために、夢中になって品質設計をしています。特に、自社の『未経験分野』での新製品開発は『海のもの』とも『山のもの』とも知れない対象へのアプローチが続きます。
 必然的に、新商品企画で『狙った性能』を生みだすのが精一杯の状態で、コストは『その結果』になっていくでしょう。が、コストが開発・設計の結果だけで決まったのでは、生産・販売段階に到ってみんなも困るし、会社も損します。 続きを見る >

成功する企業はベストコストをつくり込む(44)

7.ベストコストづくりを考える

7-2 目標コストの設定と新製品企画

● プロダクトアウトからマーケットインへ
 ベストコストの追求手順としては、これから開発する新製品が「いくらなら買ってもらえるか」と、マーケットイン的に考えるのが順当です。が、その王道に逆行するようですが、開発企画の段階では「いくらで売れなければならないか」という『造り手』や『売り手』側に立って、プロダクトアウト的な視点から始めるべきです。なぜなら開発に取り掛かる前では、品質形成に必要なコストの『計数的な根拠』が掴めないからです。
 ですから最初は、自社内で『把握しうる数値』を根拠にした『仮設の販売価格』を設定してみます。その仮設売価と、開発対象と類似品の市場実勢価格とを照合しながら、狙うべき目標コストの水準を探っていくことになります。つまりプロダクトアウトから始まっても、最終的な販売段階ではマーケットインに帰すというわけです。

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成功する企業はベストコストをつくり込む(43)

7.ベストコストづくりを考える

7-1 コストの見積りから始まる

● 狙いとするコストの水準は
 ずいぶん前のことになりますが、1995年(平成7年)日刊工業新聞社の『月刊工場管理』誌2月号 (Vol.41 No.2)に『低コスト体質を身に付け“ベストコスト”をつくり込む』というシリーズのコラムを寄稿したことがあります。ベストコストとはこのとき初めて、筆者の造語として使ったものです。
 その後、ベストコストつくり込みの実務的な試行は、2000年(平成12年) 11月に(株)かんき出版から『コストデザインの構築と実践』を上梓させることになりました。つまりコストデザインは、新商品開発時点でベストコストを設計する技法であり、その実践記録を単行本にしたというわけです。
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成功する企業はベストコストをつくり込む(42)

6.コストはデザインできるか

6-10 全社一致のコストダウン活動

● 攻めの経営行為と守りの経営行為
 会社の経営からいうと『新製品開発』や『マーケティング』は、戦略的な攻撃行動であり『品質保証』や『原価低減』は、どうしても守備的な管理行為のイメージになるでしょう。しかしベストコストを望む行為は、そこでコストをデザインするからといって、OffenceDefense の経営姿勢を同時に取り入れるわけではありません。
 コストデザインは立派な経営戦略です。なぜならばベストコストを『つくりこむ行為』は、品質を『造り込む研究開発』と同じく、品質と同時にコストを開発し、設計する攻撃行動そのものだからです。
 開発された設計品質は、生産現場において製造品質に造り込まれます。つまり品質づくりは、機能別の単独行為ですから、設計部門や生産部門がそれぞれ『独自につくりこむ』ことができます。
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成功する企業はベストコストをつくり込む(41)

6.コストはデザインできるか

6-9 許容原価はベストコストにあらず

● 産業類別による制約

 たしかに原価企画の考え方は、素晴らしく思えます。また現実に原価企画を採用し、コストダウンの成果をあげた事例は、多く発表されています。が、ここまでの説明からお気付きのように、原価企画は『組立加工型産業』に有効な論理だといえます。
 多くの『素材装置型産業』のケースでは、仮に「原価を企画した」としても、許容原価の製品別割付をすることや、その割付を実践するには論理的な無理があるのです。
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事業部紹介

ものづくり事業部では単に製造業に限らず第一次産業でも第三次産業でも、人々の生活を豊かにする「ものづくり」機能全般にわたって企業支援をいたします。
「ものづくり」は単に、物財の製造だけを指しているのではありません。私たちは、人々の生活を豊かにし、企業に付加価値をもたらす財貨を産み出す総ての行為こそ「ものづくり」だと捉えているのです。
ものづくりの原点にかえって、それぞれの企業に適した打開策をご相談しながら発見していくご支援には、いささかの自信があります。

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